Key作品の感想など

ヘブバン[第三章]感想

言いたいことが溢れて苦しいくらいだから、泣き疲れた今の感情のまま軽くメモしておきたい。

 

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以下ヘブバン第三章完全ネタバレ。

未読勢は去られよ。

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フラットハンドが倒せなさすぎて諦めかけてたけど、どうしても続きが読みたくて物凄く頑張って突破したからこそより一層結末が刺さった。

いつも戦闘は面倒だ〜の曲がプレイヤー心情とリンクしてとても励ましてもらえた。戦士としての等身大の想いを綴ってくれたShe is Legendの皆と麻枝准先生に感謝しかない。この曲がかかってなければ心折れてたと思う。

もう本当に、蔵さんと月城さんのお話でここまで泣くことになるとは予期してなかった。

蔵さんの月城ちゃんに対する届かない片想い、月城ちゃんの夢を尊重して定食屋の夢から身を引くまでの慕情。

仲間の死の真相を確かめたいという月城さんの願い、蔵さんに伝えられなかった本当の想い。

最期に蔵さんは月城さんと想いが通じていたことを知り、仲間の死の真相を伝えることも叶った。こんなに切ない救いがあるだろうか・・・。

日常パートで茅森に対して開示されてきた二人の心情がどれほど丁寧で緻密なシナリオを成していたかを最後の最後で思い知らされる、予想外の究極の幕引きにクリティカルヒットを喰らうしかなかった。

それは麻枝さんの書くシナリオの一つの鉄板手法ではあるのだけど、多分女性二人の物語だからか自分の中で今までこういう泣き方はしたことがないという新しい感触もあった。

『猫狩り族の長』の二人と通づるものもあってこの路線凄く好きだし凄く泣いてしまうなと思う。ギャルゲーにおいて恋愛以外の家族や友情のストーリーラインで泣かせるのが麻枝さんの奥義ではあったけどそれが突き詰められる形が女二人の物語なのかもしれない。

蔵さんがもういよいよ助からないと悟った時、聴き覚えのある旋律が流れていることにふと気付く。気付いてしまったらもう涙が止まらない。

往年の麻枝准ファンだけが脳内再生出来てしまう歌詞が蔵さんの想いと重なって重なって・・・。この手腕『神様になった日』とかでもやられたけどマジで破壊力絶大でずるい。

クリアして呆然としながら当然『折れない翼』を聴いて、そのまま『そして物語が終わる』を聴いたらそれも蔵さんと重なって過呼吸になりかけた。もしや『Love Song』をアルバム通しで聴いたらやばいんじゃないか。(まあ今回のBGM自体は5の『永遠』の方のアレンジみたいだったけども)

ラストの衝撃以外も三章は組織の謎に踏み込んでいくワクワク感も凄かったし、作戦中に隠れてイージスタワーを目指すとかめっちゃ好きすぎるやつだった。つかさっちの覚醒もめちゃくちゃ興奮するやつ!

茅森とユッキーの衝突も良かった。茅森が「命」に対して思っていたこと(だーまえみがあった)、ユッキーが皆の訓練中に調べてくれていたこと、ヘリでのやりとり・・・全てが良い。

もう遥か昔に感じるけど山の作戦も面白かった。アニメ『ヤマノススメ』で聞いたことある山がめちゃくちゃ出てきてw  30Gの先輩が一人ずつ付いて手助けしてくれるのが凄く良かった。

31Aの謎の日常イベントも盛り盛りで面白かった。(日曜日に香水付けるのとか。伏線なのか?)30Gとの決起会もクソワロタ。

セリフにヘブバンプレイヤーなりのメタ発言が増えてきたのも笑った。(尺を取るな、自由時間は貴重だろ!的なのとか)

新曲を作る過程を細かく見てきて、やっとライブで実際の曲を聴けた時の感動はひとしおだった。なるほどここが一人だけサビ入るやつー!

本当にライブが良すぎて新しいライブシーンを見続けたいというモチベだけでもヘブバンを走り続けられる。

まあ大変だったけど、絶対に無理だと思っていた三章を突破出来たのなら、絶対に無理な予感しかない四章もきっと突破出来るだろう。

軍の謎、世界観の真実、茅森達の行く末、新曲ライブ、そして麻枝シナリオ。それらのためにここまで努力するというゲーム体験が新鮮で、これは紛れもなく麻枝さんの夢だった「RPG」なのかなと思うと改めて嬉しい。

そして改めて麻枝さんが生きてこんなに刺さるゲームを届けてくれたことが本当に本当にこの世界の祝福だと感じて、こんなに凄い作品があるのなら生きよう、生きたい、と我が人生も鼓舞された。

ヘブバンを作ってくれてる皆様本当にありがとうすぎる。早く麻枝さんにSSユッキー当たりますように。

今夜は蔵さんと月城さんを想いながらLove Songを聴いて寝よう。