Key作品の感想など

サマポケ日記 7/4

2018年7月4日

昨夜は無事に紬ルートがクリアされた。何から言っていいのか分からないけれど本当に素晴らしい名作で、久しぶりにボロクソ泣いた。

てっきり海外のお嬢様かなにかだと思っていたら嘘だろ・・・という展開になり、あのBGMも相まって何度も鳥肌が立った。あれだけ愛おしかった紬が怖いと思ってしまった。

だから、紬は紬、紬を信じて、紬がどんな子だとしても最後まで思いっきり楽しく過ごそうと決めた羽依里にはハッとさせられた。本当に羽依里はかっこよかった。鷹原羽依里!

紬と羽依里には沢山のことを気付かされた。別れが来るなら恋人になる意味はないなんてことはない。いなくなってしまう子のために一生懸命頑張るのは意味のないことなんかじゃない。

どうせ死ぬのなら生まれてくる意味はないとすら思うことがあった。そうではないのだと教えられた。いつか悲しい日が来ると分かっていても彼らは一日一日を全力で楽しんでいた。

無限に続くような夏休みの、明確なタイムリミット。夏を書き綴るノートの終わりが近づいてくる。サマポケ共通のテーマがそこにある気がした。花が散るまでに藍を見つける、紬がかえるまでに一生分の思い出を作る、その中で彼らは信じられないくらいの輝きを放つ。

私はとにかく8月31日、三人で昼まで寝て、起きて、紬の言葉が聞こえなくなって、静久がもう行くと告げた、もうここで会うのは最後と、そう決めていたのだと言ったその瞬間からゴウゴウに泣いた。この夏一緒に紬を愛してきた静久が、どれだけかの想いを抱いたまま潔く去っていく。あそこで泣かないのは無理だった。

鳥白島の皆も本当に優しくていい奴らで、やっと心から彼らをかけがえのない友達だと思えた。外の人と島民という境目が気にならなくなり、新作ゲームの見知らぬキャラという意識も最早なくなった。紬のために、紬に最高の思い出をあげたい羽依里と静久のために、誰一人嫌な顔せず、言葉少なに腕をまくり、楽しそうに毎晩頑張ってくれた。頼もしくてありがたくて泣きそうになる。

紬はたくさん泣いちゃったけれど、最後の最後は笑顔で、強かった。あの歌が流れ始めてそれは本当にずるいよと頭を抱えながら慎重にクリックを進めた。この夏の思い出を全部全部詰め込んだあの歌。今でも口ずさめる。むぎゅぎゅぎゅぎゅー、むぎゅぎゅぎゅぎゅー、むぎゅぎゅむぎゅぎゅぎゅー。

紬と静久と三人の夏。全てやり切った夏。鳥白島のみんながいた夏。紬と恋をした夏。思い出すのはやっぱり、紬の笑顔とあのメロディー。きっと忘れない。

エンディング曲が流れ始めた時の、ああやりきったんだという不思議な達成感、感極まって拍手したくなるような心地、すごく良かったなあ。このシナリオはこれで完全に終わったと思っていたから、エピローグがあったことにはすごく驚いた。羽依里とツムギちゃんが出会った"意味"の答えに触れて、最後に紬の笑顔が見られて、まあ紬が消えるのか消えないのかはどっちでも良かったのだけれどやっぱりすごく嬉しくて安堵のため息をつきまくった。

ああ〜良かった。なにもかもがすごく大切だった。これからも大切にしていきたい。泣きは重視しないとか言っていたけれどいざボロボロに泣いたらやっぱりKeyはこれだと思った。水織静久さんに泣かされるとは思わなかったけれど。天善が惚れ込むのも分かる。

にしてもサマポケ、思っていた100倍は面白そうになってきた。神隠しの灯台から七影蝶を見たときマジかーーーと思った。エピローグ後の語りもあの花畑、あの神域に似た景色。そういう核心部を除いたとしても、終わりが来る夏休みの中でヒロインや仲間達と心を交わすことがすごく大事な何かを自分に与えてくれる気がする。今年の夏は良い夏にしよう。

止まらずに今夜は鴎ルートを進めてみる。待ちわびていた攻略サイトを作ってくださった方もお見かけしたが、ヒロインをクリアする分にはMAPでヒロインを追えばいいだけだろうから結局見ずにやっている。簡単な仕様なのに何故私は最初バッドエンドに進んだのかと思わんでもないが、調べてみると島散策が楽しくてフラフラして帰ることになった同志は案外いるようだ。全部クリアした後は、天善ルートに入れるかは分からないけれど毎日特訓しに行きたい。

それで夜が更け、鴎ルートをクリアした。感想は明日にして、眠りの冒険へ出発する。